コスタリカにおけるEM事例
ここではコスタリカにおけるEMの使用実例をあげます。参考にして下さい。

1、環境
大型ホテルにおける下水処理
タンボールビーチ呼ばれるリゾートにある5つ星の大型ホテルで、多いときには月当たり2万人の宿泊客で賑わいます。ホテルが独自に持っているラグーン方式の下水処理施設で処理していますが、法的排水基準値を上回ってしまうため、EM使用により汚水の浄化を促進させ、法的排水基準値以下にすることが目的です。  

EMの使用方法と使用量: 20リットルのEM活性液を毎日下水が集まるポンプ場に投入。また3か月毎にホテルが所有している酸化池に1000リットルのEM活性液を投入。 EMの使用方法と使用量: 20リットルのEM活性液を毎日下水が集まるポンプ場に投入。また3か月毎にホテルが所有している酸化池に1000リットルのEM活性液を投入。


結果グラフ: 投入2か月後にはコスタリカ厚生省定められている排水基準値を下回り、現在では同ホテルが所有するフェリーのトイレのセプテイックタンクにもEMを使用。

図の解説: 左側のResultadoはEM投入後の結果、右側のPermisibleはコスタリカ厚生省排水基準値
DBOは日本のBODにあたる。
DQOは日本のCODにあたる。
SSTは日本の浮遊物質全量にあたる。

コスタリカ国営下水処理場(活性汚泥法)におけるEM利用

プンタアレナス県にあるコスタリカで数少ない活性汚泥法の下水処理場。同処理場の曝気槽から出る大量の汚泥(600立米/日)を酸化池に送り、処理しているが、その酸化池から出る悪臭により、周辺住民から苦情が殺到し、裁判沙汰になっている問題の下水処理場で、EM利用の主目的は悪臭の大幅な軽減であるが、同時にBOD, CODなど酸化池の排水基準値を減少させることも契約条項に盛り込まれ、水質検査と照らし合わせ、改善が見られない場合は罰金が科せられるという厳しいプロジェクト。


EM使用法と使用量:一日当たりEM活性液を800リットルを点滴法で、汚泥が集められるポンプ場(EM投入後に酸化池にポンプで送られる)で投与する。

結果:
グラフ1は下水処理場の排水基準値の除去率の比較で、例えば沈殿固形物質の場合EM無しでは数%の除去率であったのに対し、EM投入後は90%以上の除去率を示した。

アフリカンパーム製油工場における排水処理

プンタアレナス県にあるコスタリカで数少ない活性汚泥法の下水処理場。同処理場の曝気槽から出る大量の汚泥(600立米/日)を酸化池に送り、処理しているが、その酸化池から出る悪臭により、周辺住民から苦情が殺到し、裁判沙汰になっている問題の下水処理場で、EM利用の主目的は悪臭の大幅な軽減であるが、同時にBOD, CODなど酸化池の排水基準値を減少させることも契約条項に盛り込まれ、水質検査と照らし合わせ、改善が見られない場合は罰金が科せられるという厳しいプロジェクト。

EM使用法と使用量:一日当たりEM活性液を1000リットルを点滴法で投入。
結果:工場から出る排水はCOD,BOD共に10,000ppmを超えるがEM処理により処理済み排水はCODが371ppm, BOSは48ppmと法的排水基準値を下回っている。


パイナップル栽培におけるEMの利用

パイナップル栽培はコスタリカの基幹産業で、現時点でコスタリカには3万ヘクタールの栽培面積がある。しかし、パイナップル栽培は様々な環境問題を引き起こしているのも事実である。特に刺しバエと呼ばれるハエが収穫後に残ったパイナップルの植物体残渣(茎や葉)から放たれる腐敗臭に集まり、周辺住民や放牧されている家畜に被害を出している。緊急策としてとして収穫後のパイナップル残渣に除草剤散布し、腐敗する前に完全に枯らしてしまうという方法も取られたが、残留除草剤が周辺の河川を汚染するという事態が発覚し、除草剤の使用が難しくなっている。そこで代替案としてEMの使用が行われ、EMがパイナップル残渣を発酵によって分解することと、腐敗臭を発生させず、これに伴いハエの大幅な減少が確認することが出来た。

EMの使用量: EM1活性液を1ヘクタール当たり20リットル使用。

  結果
下に添付した表の通り無処理区(T-10)を含め9種類の刺しバエ対策用の製品が試用された。その内矢印で示されたT-4がEMのみの処理区で86%のハエ除去率を確保した。因みにT-5は殺虫剤であるが、減農薬を目指すこの農場ではEMでの処理でハエ防除を行っている。